2010年7月26日月曜日

ウォーキングで健康になる→「歩行整体」


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2010/07/26
真健康法!歩行整体 その14『整体する歩き方4つのポイント後半』

真健康法!歩行整体  

 〈歩行整体とは〉
 ・各種代替医療と併用すると相乗効果が大きい最良の運動療法。
 ・体や心の歪みを直し、数多くの病気を予防するために最適な健康法。
 ・多くの病気を自分で癒せる最高の自己治療法。

 前回は『整体する歩き方4つのポイント前半、丹田と骨盤』というお話しでした。
 今回は『4つのポイント後半、足先と肩甲骨』を説明します。

 ●その14『整体する歩き方4つのポイント後半』
 
 (歩き出しの姿勢について)

 歩行整体中の最重要チェックポイントは、
 体の前方は丹田、後方は骨盤だといいました。
 この2箇所のバランスが非常に大事です。
 丹田を意識し軽く力を入れ骨盤を少し起こすと、
 骨盤がリードして脚がついてくるという理想の型になります。
 よく、勘違いされている方を見かけますが、
 まず脚を振りだして骨盤がついてくるという順番ではありません。
 直立からやや前方に体重をかけると、
 まず骨盤が動き出し、直後に脚が前に出るのが正解です。
 
 (肩甲骨は歩行の牽引役)

 直立姿勢からやや前方に体重を移動すると前に倒れそうになりますが、
 そのタイミングで骨盤が動きはじめ、つづいて脚が前に出ます。
 そこから、連続歩行に移るわけですが、
 この時、肩甲骨の出番が回ってきます。
 どういうことかというと、
 肘を後ろに引くという動作が肩甲骨を動かすのです。

 肘を前に出すという動作は、後ろに引く反動で自動的に前に出ますので、
 ですから、無理に腕を前に振る必要はありません。

 ウォーキングをしている人を見かけたら、その人の背中に視線を送って下さい。
 背中の上の方、左右の肩甲骨が動いているか、動いていないかをチェックして下さい。
 日常観察していると、半分以上の人は肩甲骨がほとんど動いていません。
 つまり、腕の振りが足りないので肩甲骨が動かないのです。
 また、肩甲骨が動かない場合は、肩こりの解消は期待できません。

では、肩甲骨の動きのチェックポイントにいきましょう。
 歩いていながらチェックすることが可能ですが、
 ポールを持っているときと、ポールを持っていないときでは、
 腕の振り方が変わりますので、それぞれ別に説明する必要があります。

 まず、ポールを持っている場合です。
 ポールを持って歩く場合、肘は曲げません。
 腕が前に来るときは肘が少し曲がってしまいますが、
 ポールを持って肘が伸びている姿を思い浮かべて下さい。

 (ポールを持つ場合と持たない場合のチェックポイントの違い)

 では、ポールを地面についたところから説明しましょう。
 ポールを持った手は体の前、ポールの先は両足の中間につきますが、
 つづいて体が前に出ますから相対的に手は後ろに残されます。
 地面についたポールをテコにして体を押し出すわけです。

 このポールの先を後ろに押す時の肘の位置がチェックポイントです。
 この時、肘の位置が脇腹よりも後ろまで行っているかどうか。
 そして、ポールを持つ手の位置が脇腹よりも後ろまでいき、
 肘よりもさらに後ろ側にあるかをチェックします。
 さらに、肩甲骨が腕の付け根だと考えて、
 手の動きと連動して動いていることをイメージして下さい。
 
 つぎに、ポールを持たずに歩く場合を説明しましょう。

 ポールを持つ場合は肘は伸ばす方が理に適っていますが、
 ポールなしでは、肘を曲げる方が理に適っています。
 
 まず、ランニング時のように肘を90度以上曲げ、肘を後ろに引きます。
 チェックポイントは、この後ろに引いたときの肘の位置です。
 この位置が、脇腹よりも後ろ側にあることがとても重要です。
 この位置が、体の横までしか行っていないと肩甲骨はほとんど使われていません。
 肩甲骨が使われていないと、上半身とか半身のねじれが発生しませんので、
 上半身の歩行整体効果は著しく減少してしまうのです。
 つまり、腰痛は治っても肩こりは治らないわけです。
 
 くり返しいっていますが、歩行中は肘を後ろに引くことだけ考えて下さい。
 歩行中、肘を曲げた姿勢で肘の位置が脇腹よりも後ろまで行っているかどうか。
 そして、肘と連動して肩甲骨が動いているかをチェックして下さい。
 できれば、肩甲骨から上肢が生えているというイメージを持って下さい。
  
 (足先のチェック)

 4つの目のチェックポイントは、足先です。
 足先は、4つの中でも一番チェックしやすいポイントです。

 では、さっそくチェックしましょう。

 まず、足先の方向です。
 足先が内を向かず、外を向かずに、まっすぐ前を向いていることが大切です。
 もちろん、片足だけではなく、両足とも同じ方向を向くのが正常です。
 もし、片方だけが外を向いていたりすれば、
 片側の腰から下(骨盤や股関節、ひざ関節、足首など)にゆがみがあります。
 両足とも、足先が外を向いている場合は、
 腰から下(両側の骨盤や股関節、ひざ関節、足首など)がゆがんでいます。
 もし、足先のチェックで引っかかった場合は、
 矯正する体操を併用するか、関節の整復術などの療法が必要でしょう。
  
 足先は、もうひとつチェックポイントがあります。
 それは、両足の間の幅、前足と後ろ足の幅の歩幅ではなく、
 左足と右足の間の幅のチェックです。

 悪い例は、両足が交差したり、両足の間の幅が広すぎたりする場合です。
 これらがある場合は、腰から下のゆがみがあります。
 では、正常はどうかというと、
 運動会などで使う白線を引き、その上を歩くとしましょう。
 この時、白線をぎりぎり踏まない程度の左右の足の間隔がベストです。
 足先のチェックは、向いている方向と、左右の足の間隔ここが重要なのです。

 次回は、4つのチェックポイントで異常がある場合の対策法を説明します。
 お楽しみに。

 --【今回のポイント】-------------- 
 歩く姿勢4つのチェックポイントをクリアーできれば歩行整体の効果は高い。
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●専門は(むちうち)など交通事故治療を行っています。【交通事故治療協会指定】

2010/07/05真健康法!
歩行整体 その13『整体する歩き方4つのポイント』

真健康法!歩行整体  

 〈歩行整体とは〉
 ・各種代替医療と併用すると相乗効果が大きい最良の運動療法。
 ・体や心の歪みを直し、数多くの病気を予防するために最適な健康法。
 ・多くの病気を自分で癒せる最高の自己治療法。

 前回は『立ち姿勢9つのチェックポイント』というお話しでした。
 今回は整体するための正しい歩き方4つのポイントを説明します。

 ●その13『整体する歩き方4つのポイント』
 (歩行整体では歩く姿勢がとても重要)

 前回は立ち姿勢9つのチェックポイントを説明しましたが、
 実際に歩くとなると、そんなにたくさんのポイントはチェックできませんし、
 立ち姿勢と動きながらの姿勢のチェックポイントは当然変わります。

 歩きながら整体していくためには、いくつかのルールを守る必要があります。
 どんな格好で歩いていても整体できるわけではないのです。
 整体すべき姿勢で歩きつづけることで、自然と整体されていくわけです。

 「金哲彦のランニングメソッド」という本の中に、
 ランニングに際して意識すべき3つの部位ということが書かれています。
 そのポイントとは、肩甲骨、骨盤、丹田ですが、
 私は、市民ランナーでもありますので実際3つの部位を意識しながら走ってみました。
 すると、バランスが向上し自然とスピードが上がったのです。
 歩行整体の効果を上げるうえで、この教えは大いに参考になりました。
 
 いままで、歩行に際して自分でチェックしていたポイントは、
 下腹部にある丹田、つぎに骨盤、足先の3箇所でしたが、上の経験から肩甲骨も加えました。
 その結果、金哲彦氏の3つのポイントと似てきましたが、
 ほぼ同じと結論になったということは、より真理に近づいたのだろうと考えています。

 それでは、4つのポイントを簡単に説明していきましょう。

 (おへその下、丹田)

 丹田は、おへそのやや下にあります。 
 瞑想などで腹式呼吸を行うときには必ず出てくる場所ですが、
 人体のエネルギーの流れという観点でも重要なところです。

 歩きながらここを意識し力を入れるわけですが、
 ふだん、意識されていない人にとっては分かりにくい場所かと思います。
 では、どうやって意識し力を入れるのかを説明しましょう。

 丹田は、歩きながら、チェックできるポイントです。
 はじめのうちは、1kmに1回ぐらいチェックするのがよいでしょう。

 チェックの仕方は、風船をふくらませるような要領で行います。
 口をすぼめて、ほっぺたを膨らませながらフゥーッと3秒ぐらいで息を吐くのです。
 すると、自然に下腹部に力が入り、ただちに前後の姿勢が矯正されます。
 今まで変な癖がついている場合は、姿勢が急に変わる感じがしますが、
 これが正しい姿勢ですので、しょっちゅうチェックしてください。
 
 そして、正常な姿勢になると、
 ズボンが前からも後ろからも横からも均等に締め付け感が軽くなり、
 または、ウエストが全体にほっそりと引き締まったような感覚が得られます。
 実際、体幹全体が引き締まりますのでウエストが細くなります。
  
 たまに、ずっとお腹に力を入れるのですかという質問がありますが、
 答は、はじめは力を入れるのですが、姿勢が正されれば意識する必要はありません。
 力を入れ続けるというより、姿勢が変われば固めるという感じで無理なく力が入るのです。
  
 (骨盤)

 「ゆるみ腰」や「締まり腰」など、骨盤の後ろ側にある仙腸関節の動きが悪いと、
 腰が引けてしまい、しっかりと腰を入れて歩くことができなくなります。
 歩きながら骨盤を意識するのに一番よい方法は、
 だれかに骨盤を後ろから押してもらいながら、少しの間併行してもらう方法です。
 少し難しいのですが、これをやると骨盤から歩くという意味が腑に落ちます。
 よくある勘違いですが、のけ反って歩くのとは違いますよ。

 実際、骨盤から歩くという意味が腑に落ちていない段階では、
 なかなか本来の歩行整体という域にはたどりつけません。
 とくに、運動不足の人は骨盤が硬くなっていますので、
 腰が引けたような姿勢か、お腹を突き出したような姿勢の歩き方になります。
 急には無理ですが、コツコツやっていると骨盤が正常になってきます。

 骨盤のチェック方法は、
 はじめのうちは歩く前と歩行終了後に歩行をストップしてポールを置き、
 ひざを使わずに真上にぴょんぴょん跳んでみて下さい。
 その時に、体が曲がらず一本の棒のように伸びる感覚があればオーケーです。

 それ以外の方法では、
 両手に持ったポールでバランスをとりながら、
 足を前後に大きく開いて体重をゆっくりと前足にかける骨盤股関節体操がよいでしょう。
 この時、足を前に出せばふらふらする側の回数を2対1ぐらいに増やして行って下さい。
 一回5秒以上で行って下さい。これは、骨盤の矯正体操としても有効です。
 
 骨盤の関節が正常な動きになれば、
 骨盤から始動して歩き出す感覚が得られるでしょう。
 骨盤から動き出して、直後に足が前に出るような感覚がすればグッドです。
 なかなか急には無理でしょうが、正常化の方向に向かうことが大事です。
 あせらず、根気よくつづけましょう。
 
 次回は、足先と肩甲骨のチェックについて解説予定です。お楽しみに。

 --【今回のポイント】-------------- 
 前は丹田、後ろは骨盤これが歩行整体中の最重要チェックポイントだ。
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