2010年4月22日木曜日

<続報:歩行整体>

「健康科学・所長の引き出し」ミッションは人類健康化の水先案内人。
ロハスな健康水先案内人/ホリスティック整体師、岡田宰治(岡田さいじ)が語る治療と健康のツボ。 
これはたいへんな力作ですので、本日はその続報をお届けいたします。


http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/2010/04/%E7%9C%9F%E5%81%A5%E5%BA%B7%E6%B3%95%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E6%95%B4%E4%BD%93%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%99%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%9B%9E%E5%BE%A9%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%A1.html

真健康法!歩行整体 その9『健康回復歩行のススメ』

真健康法!歩行整体  

 〈歩行整体とは〉
 ・各種代替医療と併用すると相乗効果が大きい最良の運動療法。
 ・体や心の歪みを直し、数多くの病気を予防するために最適な健康法。
 ・多くの病気を自分で癒せる最高の自己治療法。

 ●その9『健康回復歩行のススメ』

 前回は「歩行整体」に際して必要な準備についてのお話しでした。
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E6%95%B4%E4%BD%93/
 今回は『健康回復歩行のススメ』と題して指導を通じて気づいたことをお話しします。

 (健康増進組と健康回復組の実態)

 歩行整体、ノルディックウォーキングの素晴らしさを多くの人に伝えたいという趣旨のもと、
 指導を始めてあっという間に3ヶ月がたちました。
 このわずかな期間に歩行整体を通じて20人以上の人と接点が生まれました。
 そこで、2種類の需要があることが分かったわけです。
 前にも述べましたが、痛みのリハビリや介護予防が目的の「健康回復組」と、
 付加価値の高いウォーキングとして、ダイエットや体力アップが目的の「健康増進組」です。
 
 「健康増進組」の指導は、特に大きな問題もなく現在のところ順調に進んでいます。
 理論と実際のセミナーを1回受講後、現場でスタッフと一緒に歩くとだいたい飲み込めます。
 もともとジョギングやウォーキングをされていた方も多く、
 正しい歩行ができる素地があり全身状態が整っていますので、
 慣れていくに従い、どんどんきれいな歩行フォームに変化しています。
 「健康増進組」はワンポイントアドバイスと実践だけで歩行整体できてしまう人達です。
 この人達は特に歩行整体といわずにノルディックウォーキングでも同じことでしょう。

 ところが、「健康回復組」の人達はそうはいきません。
 なぜかというと、実施以前からひざが痛む、股関節が痛む、肩が痛む、腰が痛む、足首が痛むなど、
 または、胃腸が悪い、腎臓が悪い、心臓が悪い、パーキンソン病がある、うつ病があるなど、
 「健康増進組」とは大きく違い、マイナスからのスタートとなるからです。
 つまり、「健康増進組」は歩行整体開始時にゼロまたはプラスの状態からのスタートなのに対し、
 「健康回復組」は既に病気や故障というハンディを持っている人達だという違いがあるのです。

 (痛みがある場合は治療を優先)

 「健康増進組」の人達は、歩行時に発生する独特の悪いクセを取り除き、
 そして、正しいフォームを覚え、週3回以上1回30分以上歩く習慣がつけば、
 開始時に、たとえば足の関節の部分的なゆがみや全身のゆがみがあっても、
 徐々に矯正されていき、いづれ最適な状態に整体されていくことでしょう。

 しかし、「健康回復組」の場合は、ポールを持って行うリハビリ歩行なので、
 まずは、マイナスからゼロに向かう旅となりますので長い道のりとなります。
 ハッキリ言って、はじめはフォームどころではありません。
 とにかく、1周1kmのコースを廻ってこれるかどうか不安といった感じになります。
 もちろん、歩き出して500mで今日は終了という場合もあります。

 この人達と接してみて、自分では魔法に近いと錯覚していた歩行整体は魔法にあらず、
 という厳しい現実を実感することとなりました。
 考えてみると当たり前のことですが、痛みがある人は痛みを取る治療が欠かせません。

 つまり、治療と歩行整体の併用が必要になるのです。
 幸い、私は柔道整復師、鍼灸師として痛み治療の専門家ですので得意科目です。
 ですから、まず全身の検査をしてから必要な治療を行い、
 経過を観察しながら歩行整体を併用していくというスタイルになります。 
 
 (手を振ることの重要度を再認識)

 いくらアドバイスしても腕がうまく振れない人がいます。
 足など下半身を故障している人の多くは、腕がうまく振れないのです。
 特に痛めている方の反対の腕を振ることがスムーズにいかなくなります。
 両方の腕を振れない人は股関節を中心に両足に問題があります。

 たとえば、両股関節が正常な動きが出来ない場合は、
 歩行整体でポールを持って両腕を振る練習を行っても、
 腕が十分に振れずにポールを引きずって歩くことになります。
 こんな場合は、問題箇所の治療をすることが第1です。
 その後、治療箇所の回復をみながらポールを持たずに腕を振って歩く練習をします。
 そして、腕が正常に振れるようになってからポールをもっての練習となります。

 このように、歩行整体の初歩に入るまでの段階、マイナスから0に戻す段階があるのです。
 これは根気のいる仕事ですが、この段階を踏まなければ、
 おそらく、歩行整体の効果を実感することは出来ないでしょう。
 つまり、マイナスから0までの人の中で歩行中に痛みが出る場合は、
 歩行整体といっても本領発揮とまでは行かず、その準備といえそうです。

 (気持ちよく歩くことがコツ)
 
 とはいえ、楽しくなければ続かないのも事実です。
 痛みがあると気持ちよく歩けませんので治療以外でも工夫が必要です。
 たとえば、痛む関節に対して歩行の前や後にアイシング局所冷却を行うのも効果的ですし、
 グルコサミンやコラーゲンなどのサプリメントを飲むこともプラスになります。
 他では、関節のサポーターをしたりテーピングを施すと言うことも必要でしょう。

 程度にもよりますが、
 歩行整体によって痛みが増したり、病状が悪化する場合はストップする必要があります。
 痛みがあっても、歩行によって増強しない程度であれば、
 上のような工夫をして歩く方が良い結果が出る傾向にあります。
 また、歩行整体で歩行中に痛みを忘れる程度であれば、さらに積極的に行ってもいいでしょう。

 今は痛みなどマイナス状態でも、未来に希望を持って行う人は良くなる可能性大です。
 同様に、苦しみながらではなく楽しみながら行える人は良くなる可能性が高くなります。
 さらに、未来の健康的な姿を常にイメージでき確信できる人は必ず良くなります。
 健康的な未来を信じて前向きで明るく、
 そして、楽しんで気持ちよく歩くことが歩行整体の効果を最大限に引き出すコツです。
 
 --【今回のポイント】-------------- 
 たとえマイナスからのスタートでも健康的な未来を信じて始めてみよう。
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 ◆【次回歩行整体セミナーのお知らせ】
 ・日時 4月24日(土)午後1時~2時半〈参加費1000円〉
 ・場所 当研究所にて 
 ・参加希望の方は事前にメールにてご連絡下さい。

 ●歩行整体バックナンバー

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