健康科学・所長の引き出し
ミッションは人類健康化の水先案内人。ロハスな健康水先案内人/ホリスティック整体師、岡田宰治(岡田さいじ)が語る治療と健康のツボ ●専門は(むちうち)など交通事故治療を行っています。【交通事故治療協会指定】
2010/06/14
歩行整体 その12『立ち姿勢9つのチェックポイント』
真健康法!歩行整体
〈歩行整体とは〉
・各種代替医療と併用すると相乗効果が大きい最良の運動療法。
・体や心の歪みを直し、数多くの病気を予防するために最適な健康法。
・多くの病気を自分で癒せる最高の自己治療法。
前回は『こんな時はポールを使うな』というお話しでした。
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E6%95%B4%E4%BD%93/
今回からは自分で整体する歩き方について説明します。
●その12『立ち姿勢9つのチェックポイント』
(歩行整体は立ち姿勢から始まる)
前回、肩甲骨の話をしました。
そして、肩甲骨の動きが硬い人は、ポールを使わない方がよいといいました。
理由は、ポールを使わないで肘を曲げて腕を振る方が肩甲骨が動かしやすいからですが、
なぜ、肩甲骨の動きが悪いとダメなのかという説明が抜けていました。
そこで、今回から自分で整体するために必要な
歩行療法としての歩き方のコツについて説明していきます。
そもそも歩く前の立ち姿勢が間違っていたのでは、
ポールを使う使わない以前に、整体などおぼつかないことに気づきました。
では、どんな立ち姿勢ならいいのでしょうか。
どんな立ち姿勢ではダメなのでしょうか。
この辺のところから入ることにしましょう。
(正しい立ち姿勢の9つのチェックポイント)
「からだが変わる体幹ウォーキング」金哲彦著・平凡社刊という本に、
立ち姿勢9つのチェックポイントが書かれています。
とても良い方法ですので少し引用させて頂きます。
1.顔-アゴを引いてまっすぐ前を向いているか
2.肩-余分な力が入って怒り肩になっていないか
3.背中-そっくり返らずに背筋がまっすぐ伸びているか
4.胸-少し開き気味か(少しだけ肩甲骨を引き寄せて)
5.お腹-突き出さずに、腹筋に軽く力が入っているか
6.腰-そっくり返りすぎていないか
7.お尻-軽く力が入っているか
8.膝-力を入れずしっかり伸びているか
9.足-少し開いた両足に体重が均等にかかっているか
これだけ多くの箇所をチェックするのは少し面倒かも知れませんが、
指導をしていて感じるのは、はじめの姿勢の良し悪しによって結果が違うことです。
つまり、はじめの立ち姿勢が良い人は早期に整体効果が期待できるのに対し、
はじめの立ち姿勢が悪い人は、故障する危険性を感じますので、
どうやって故障を回避し効果を出すかを考えながら指導することが大事です。
なかなか、自分では自分の立ち姿勢が分かりませんので、
はじめるに際してコーチなど指導者がチェックする必要があります。
この9つのチェックポイントを検査して点数化するのも良いでしょう。
さらに正面・側面の写真を添えて記録しておけば客観性もあり、
定期的にチェックすることで本人も姿勢の変化が自覚できます。
(顔・肩のチェック)
それでは、もう少し具体的にチェックポイントを補足解説します。
気を付けの姿勢で力まずに立ち、正面から見た場合に、
首と頭が左右どちらか片方に寄ったり傾いている場合があります。
こんな場合は、片方の肩も上がっていることが多く、
多くは、骨盤に「ゆるみ腰」「締まり腰」などがあり背骨も歪んでいます。
プロが見れば、頭蓋や顎の歪み、引いては顔の非対称などが一目瞭然です。
肩も同じで、肩先の高さの非対称はもちろんのこと、
首や胸郭の歪みまで、筋肉の位置や骨格の位置を基に瞬時に分かります。
(背中・胸・お腹・腰・お尻のチェック)
これらは、気を付けの姿勢で横から見たときによく分かります。
肩甲骨が硬い場合は胸の開きが悪い傾向にあります。
背中が反っくり返っている場合は、お腹が突き出ている傾向がありますし、
お尻に力が入っているかという点も骨盤・股関節と関係があります。
つまり、これらのチェックポイントは、
骨盤・股関節のバランス一つで結果が変わってくるのです。
正しく行えば骨盤股関節によく効くのが歩行整体ですので大切なポイントです。
(膝と足のチェック)
膝のチェックは、両膝ともちゃんと伸びているか、膝頭が前を向いているか、
などが股関節との関係からも重要ですし、
関連して、足先が内や外を向いていないかなども、
歩行整体をはじめてから痛み発生のリスクを避けるためにも重要なポイントです。
このように、歩行整体をはじめるにあたり、
はじめにチェックポイントを検査することで現状把握できますので、
整体効果を出すために、より的確なアドバイスが可能になってきます。
一般論としては、健康回復組、健康増進組や年齢別の説明もしましたが、
個別に対応するには、立ち姿勢の現状を知ることが大切だと考えます。
次回は、正しく立つための3つのポイントを解説の予定です。お楽しみに。
--【今回のポイント】--------------
個別に対応するには、立ち姿勢の現状を知ることが大切
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●歩行整体バックナンバー
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