2014年8月20日水曜日

<ウォーキング用ストックの歴史>


アマゾンの説明では、アメリカのトム・リトリンが1988年(26年前)にウォーキング・ストックを発明し、その商品名を「エクサストライダー」とした。 もはやそのことは国際的な常識になってしまっている。しかしながらそれを証明する証拠は、驚くことに何も示されていないのだ。
http://www.amazon.com/Exerstrider-Adjustable-Exercise-Specially-Exercising/dp/B00CN4P5WO%3FSubscriptionId%3DAKIAIM5V2YYIIQVRCUIQ%26tag%3Drevshp-20%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB00CN4P5WO

他方、1990年代のフィンランドで、ノルディック・ウォーキングという名称で、スキーストック術を応用したテクニックとストックが開発され、世界中に爆発的流行をみた。しかし、2005年をピークにその人気は徐々に下降、いまでは特定の人々に限定され、その凋落ぶりは各国に共通するものとなった。http://www.google.co.jp/trends/explore#q=nordic%20walking

一方、日本では本場のテクニックとは異なったストックを使い、これを紛らわしく全日本ノルディック・ウォーク連盟という名称の組織が遅れて参入、 これは高齢者向けのアイテムで、実際に運動効果が立証されない代物。ノルディック・ウォーキングとは似て非なるものなのである。つまり偽ノルディック・ウォーキング組織であって、工事現場のような真っ赤なチョッキを全国一律に着るこのような全体主義者の集まり。まるで文化大革命似の姿は、四足歩行という近代的ムーブメントに悪影響をきたすものである。したがってわれわれ関係者が迎合したり歓迎できるものではけっしてない。

わが国で最初にウォーキング用ストックを発明したのは、1986年10月15日(28年前)に特許庁に出願された。その文書は誰でも閲覧可能である。http://jiro-murakumo.blogspot.jp/2010/08/261.html

つまり、動かぬ証拠のある最初の発明は日本が起源となっている事実。これが客観的にみて正しいウォーキング用ストック発明の歴史である。これが日本において開発されなかったのにはそれなりの事情が存在する。

後にこのウォーキング用ストックは改良を重ね、日本のスポーツ用品メーカーのほとんどに、この製造・販売を依頼してきたが、各スポーツ用品メーカーは断り続けてきた経緯がある。私の手元にはおびただしい「おことわり状」が束になって保存されている。

まぁ~とにかく新しい市場に新製品をもって開拓するのはリスクを伴うのであるからそれは当然であるといえば終わってしまう話である。だがしかし、世界の政治・経済の情勢はこの四半世紀で状況が一変。我が国経済も抜き差しなら無い閉塞感が漂っている。

特に国民超高齢化により、医療費総額は40兆円に迫り、これからの脱却、出口戦略のために必須なのは、運動面の「健康戦略」が重要であった。が、「ウォーキ ング」一辺倒の計画によって、ことごとく失敗に終わった。日本ウォーキング学会の混乱、日本ウオーキング協会の不正経理、これらは運動生理学の権威といわ れていた宮下充正の大失態である。(責任取れよな!!!)

今日まで私ウエルネスウォーカーが提案してきたのは、二十世紀型のウォーキング一辺倒計画は止め、二十一世紀型「直立四足歩行を核とした運動処方」によっ て国民各層の健康を取り戻す。介護問題にはしっかり取り組むとし、未病の膨大な国民各層のそのための運動処方ツールを開発し、進化したユニバーサル・デザ インのアイテムを普及させる、そのプロジェクト始動を各界に呼びかけたものであります。(1999年日本ウォーキング学会第3回大会で発表)

当時よりいっそう深刻になっている運動不足病。結果として医療費総額40兆円を下方修正できるよう、その目的に関係者は尽力しなければ、閉塞状態から逃れられない情勢である。いまそのことを自覚しなければならない背景を我々は改めてしっかり認識する必要があるのではないだろうか。-ウエルネスウォーカー記-

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